錯覚を利用した作品(2020.03.25)

作品解説

 無彩色で、なにか綺麗な作品はできないものか、 と試行錯誤しているうちに目の錯覚を利用した作品ができたーと思っています。

 この作品では影だけが動いており、9 つの正方形の位置は全く変化していません。 でも、動いているように見えると思います(見えますよね?)。

 目の錯覚については、見える人と見えない人もいるので、 取り扱いが難しいです。

以下、余談:

そういえば、昔、某学会でとある表現とその技法について発表したとき 「私には全く見えない」「何が言いたいのか全く分からん」、 とベテランの先生から言われたことを思い出しました。

こちらが意図したとおりに見えないのは、 何も悪いことではありません。 見えないものを「見えない」と同調圧力に流されること無く、 自分の意見をきちんと表すことは大切なことだと思います。

余談おわり。

圧縮前のソースコード

def setup():
    size(500,500)
    noStroke()

def draw():
    background(240)

    # 影を先に描画
    h=sin(frameCount*.2)+1 # 影の高さ
    fill(190)
    for i in range(9):
        x=i/3; y=i%3
        square(124+x*100+h*5,119+y*100+h*5,50+h*3)
    filter(BLUR,h*3+1) # ブラーをかけて soft shadow 化

    # 9 つの正方形を描く
    fill(255)
    for i in range(9):
        x=i/3; y=i%3
        square(125+x*100,120+y*100,50)